FXにおけるリスクコントロール

 
多くの投資取引がそうであるように、FXで利益を上げるために大切なことに、意図的に損失をコントロールする、ということがあります。
FXは、二つの異なる通貨のペアを売買し、為替レートの変動を見ながら、その為替差益を利用して利益を求めていきます。
つまり、通貨で通貨を買ったり売ったりして取り引きをしながら異なる通貨を保持をし、その為替相場の変動を待った後に、先に行った逆の取り引きを行って通貨を戻すことで、差益を求めていくことになります。

基本の考え方は、例えば好天候が続き豊作になった野菜を安く仕入れ、悪天候で品薄になった頃に高く売り、その高く売ったお金を持って再び好天の豊作を待って安く野菜を仕入れていく、という事と全く変わりません。この場合、野菜とお金がそれぞれ通貨に置き換わり、また、好天候や悪天候が為替相場の変動ということになります。
このような取り引きを繰り返して行っていくのがFXになりますが、損失のリスクが発生するタイミングは必ず決まっています。
それは、通貨を通貨で取り引きして保持している、これをポジションを取っていると言いますが、この状態がリスクが発生するタイミングになります。
本来は利益を求めて取り引きをしているわけですが、これは実は諸刃の剣で、利益と損失は実は背中合わせなのです。
先の野菜の話で言えば、安く仕入れて悪天候を待っていたものの、好天候続きでどんどん野菜が店にあふれていってしまっている状態、もしくは、高く売ったお金を持って次の安い仕入れ時期を狙っているのに、台風が連続で来てしまってどんどんと野菜がなくなってさらに値段が上がってしまうという状態になります。
もし商売をやめてしまって、野菜も全部売り切ってお終いにしてしまえば、利益は出ませんが損失も背負わなくてすみます。
これはFXについても同じことで、通貨を保持していない状態がリスクを負わなくて済む状態になりますので、これを推し進めていくと、取り引きをするためにポジションを取っている時間をなるべく短くすることがリスクを軽減する最大の方法ということになります。
現在、FXではスキャルピングトレードという取り引きスタイルが流行しています。わずか数秒単位から数分単位での短い投資取引を繰り返し、少しづつ利益を積み上げていく方式になるのですが、こうした投資スタイルもリスクを軽減してコントロールする事が出来ます。
このように、損失を負うことをむやみに恐れるのではなく、それをしっかりと受け止めて軽減策を講じていく事が、そのまま裏を返して利益を生み出していくことと直結していくのです。

FXの最大の特徴でもあるレバレッジ、これは取引業者に預けている証拠金を信用取引して、少ない元資金でその何十倍もの投資を行える仕組みなのですが、これもまた、利益と損失がつながっていて、大きな利益を得られる可能性がある反面、万が一、相場を読み違えた場合には、大きな損失を背負う可能性もあります。
これも、そのリスクをしっかりと認識し、必要であるときに必要であるだけレバレッジの倍率を設定していけば、リスクのコントロールが可能なのです。
また、自分の予測に自信をもってポジションを取っている最中であっても、相場の流れが悪くなってきたのであるならば、少しの損失が出たとしても、その先にある巨大な損失を考えて、あえてその小さな損失を飲み込む、というコントロールの仕方も時には必要になってきます。
大切なことは、冷静さを持ち続けることと、常にリスクを中心に考えていくということです。利益に思考を奪われて熱狂してしまえば、いずれ取り返しのつかない事態を招いてしまうことになりかねないのです。